2020年度 新入生の皆さんへ

新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
ご家族や関係者の皆さまにも、心からお祝い申し上げます。
今年度の入学式は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で中止となり、授業も2週間延期になるなど混乱した中でスタートする事態となりました。本来であれば、皆さんの新たな門出を祝い、大学生活の有意義な過ごし方、将来への展望や指針を示し、皆さんに夢と希望を与える場でしたが、このような機会がなくなったことを大変残念に思います。


「文武合一」で夢にチャレンジ


皆さんは、体育・スポーツに対する非常に強い思いを持って入学されたと思います。競技スポーツでの活躍、それをサポートするトレーナーなどの勉強、保健体育教員・健康運動指導者等を目指す勉強など、その思いはさまざまでしょう。スポーツ科学部での学びの基本は、「文武合一」です。“文”である理論と“武”の実践を融合して学ぶことが「文武合一」です。入学後は、優れた運動技能や幅広いスポーツ経験を通して、体育・スポーツ・運動に医学科的な基礎学問と実践科学を「理論知」として身につけ、自らの経験と関連づける「実践知」を融合させて、理解を深めてほしいと思っています。スポーツ科学部では、このような「文武合一」できる環境が十に分整っていますので、自分の将来の夢に向かって積極的にチャレンジしてください。


「卓越性」を有する学生になろう


スポーツ科学部では、2013年から学部の魅力づくりのため、「FUSS ACTIVE Plan」(福岡大学スポーツ科学部推進計画)を推進しています。教員採用率の向上、東京オリンピックやそれ以降を見据えた競技力の向上と運動部の強化、キッズスポーツや中高年の健康・運動づくりをサポートする地域連携と社会貢献、全学部の学生が参加できる健康増進プログラムなどを実施しています。また、JICAと連携して学生を、南米・ボリビアへスポーツの指導者として派遣するなど、グローバル人材の育成にも力を入れています。
スポーツ科学部では、このような「FUSS ACTIVE Plan」を推進するとともに授業、クラブ活動及びボランティア活動などの大学生活を通して、「卓越性」を有する学生を育て、社会に貢献できる人材を輩出することが目標です。「卓越性」を有する学生とは、一つ目は、スポーツマンとして礼儀正しく、感謝の心を持ち、利他と謙譲の精神で行動できる人です。二つ目は、スポーツの高い競技力を有するだけでなく、将来の目標に沿って学問や知識を積極的に学び、夢を実現さていくバイタリティーのある人です。三つ目は、逆境に陥っても問題を前向きに受け止め、その問題を乗り越えていこうとする人間力がある人です。これからの大学生活を通して、新入生の皆さんが「卓越性」を有する学生になることを期待しています。

 

令和2年4月1日
スポーツ科学部長 米沢 利広

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