運動に関する素朴な疑問を数理学的に解き明かし、追究する楽しさ

川上 翔太郎 スポーツ健康科学研究科 博士課程後期(運動生理学研究室) 2023年度修了

私が大学院進学を考えるきっかけとなったのは、学部2年次後期に受講した「運動生理学」でした。講義後に、『現場[FURCT(Fukuoka University Randomized Controlled Trial)]で運動指導をしてみたい学生はいませんか?』という話があり、そこから運動指導の楽しさや健康づくりの重要性を感じ、もっと深く学びたいと思い、博士課程前期に入学しました。

修了後、4年間病院で臨床業務(主には心臓病のリハビリ)に勤しんでいましたが、研究への思いが大きくなり、2021年に博士課程後期への進学を決めました[2020年〜 本学スポーツ科学部勤務(助教)]。

在学中の取り組み

在学中は、心臓病や腎臓病を有するヒトに対する運動効果の検証を中心に研究を実施していました。具体的には、ヒトを対象として運動を行うことが腎臓(特に腎血行動態)にどのような影響を与えるのか?など、腎機能低下予防のための最適な運動条件を探索する研究を行っていました。

清永明先生(学士時の指導教員:福岡大学スポーツ科学部 名誉教授)からご教授いただいた「クリティカルシンキング」、「物事を多角的かつ俯瞰的に捉える姿勢」を胸に日々精進しています。

後輩へのメッセージ

自身が抱いた疑問を数理(科学)的に解き明かすことは非常に楽しいことです。是非、日々の生活の中でアンテナを立て、少しでも気になったら躊躇せず飛び込んでみてください。門戸は開かれていますので、ぜひ興味のある先生や研究室を訪ねてみてください。

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