研究科OBの下山寛之先生らの研究がScience誌に掲載されました

二重標識水(DLW)法と呼ばれ、特殊な水(人体に無害)を飲むことで測定するこの方法は、時間とお金、設備、専門知識を持つ研究員が必要な方法ですが、ヒトのエネルギー消費量を精確に把握する方法のうち、最も信頼性が高い方法の一つ(ゴールデンスタンダード)です。

共同第一著者である、本学大学身体活動研究所研究員である山田陽介先生(現 国立健康栄養研究所)、下山先生(現 筑波大)は、ウィスコンシン大学のDLW研究チームとして、生後8日~95歳のヒトのエネルギー消費量を定量化することに成功しました。

一日のエネルギー消費量は、成人(2060歳)を基準とすると新生児で1.5倍、20歳になるまでに緩やかに低下し、高齢になるとさらに低下することが明らかとなりました。

【論文タイトル】

Daily energy expenditure through the human life course

【著者】

Herman Pontzer, Yosuke Yamada, Hiroyuki Sagayama, et al.

【雑誌名】

Science 373, 808-812

【DOI】

10.1126/science.abe5017

【URL】

https://science.sciencemag.org/content/373/6556/808.long