川中健太郎教授 秩父宮記念スポーツ医科学賞を受賞

高強度・間欠的トレーニング(HIIT)研究開発グループ(代表:立命館大 田畑泉教授)の一員として、福岡大スポーツ科学部教授 川中健太郎が第22回秩父宮記念スポーツ医科学賞奨励賞を受賞しました。

受賞対象となった高強度間欠的トレーニング(通称:タバタトレーニング、20秒間全力×8セット)は、スピードスケートの名伯楽である入澤孝一先生(群馬県立嬬恋高校教員時代にカルガリー五輪銀メダリスト黒岩彰を指導、現在、高崎健康福祉大学教授としてW杯金メダリスト新濱立也選手を指導)が行っていたトレーニング方法です。

1980年頃、日体協からの派遣でノルウェーに滞在していた入澤先生が、やはりノルウェーに留学中の運動生理学者 田畑泉先生に出会い、このトレーニングの科学的分析を依頼したことが研究開発の始まりです。その後、田畑泉先生を中心とした研究において、このトレーニングが無酸素パワー(瞬発力)のみならず有酸素パワー(持久力)を向上させること、さらに、糖代謝を向上させる等の機序で生活習慣病予防にも効果があることが明らかになりました。当時、新進気鋭のスポーツコーチとスポーツ科学者が海外で交流し、その友情から生まれたトレーニング方法です。

川中教授は1994年~1997年にかけて、国立健康・栄養研究所にて、田畑泉先生の指導を受けながら高強度トレーニングを実験動物に負荷して、その効果とメカニズムを検証しました。

本学 川中教授

7月31日に開催された表彰式にて (向かって右側が立命館大学 田畑泉教授)