国際学会で発表しました

2020年119日から13日まで開催されたIntegrative Physiology of Exerciseにおいて、博士課程前期2年生の本田紘基と助教の木戸康平がオンラインでポスター発表を行いました。

大学院生の本田は、『受動的なストレッチが骨格筋に生じたインスリン抵抗性を改善する』という研究成果を発表しました。糖尿病の予防改善の手段として中強度の運動が適切であることはよく知られていますが、より低強度な運動(ストレッチ)が効果的である可能性を示唆しています。

助教の木戸は、『骨格筋のAMPKは過負荷による糖取り込み増加とグリコーゲン生成を制御するが筋肥大応答には必要ない』という研究成果を発表しました。これまでに、骨格筋のAMPKは有酸素性運動による糖取り込みを制御していることが明らかになっています。本研究では、骨格筋のAMPKが過負荷(筋力トレーニング模倣負荷)に伴う糖取り込みの増加も制御していることを明らかにしました。一方で、過負荷に伴う筋肥大にAMPKは影響を与えないことも明らかにしました。

 

以下、発表タイトルです。

Honda, Hiroki

博士前期2年 本田紘基(写真は以前の学会時)

Passive stretch improves insulin-stimulated glucose transport together with downregulation of TXNIP in rat immobilized soleus muscle
Kido, Kohei
Skeletal muscle AMPK is indispensable for overload-induced muscle glucose uptake and glycogenesis but dispensable for inducing hypertrophy in mice