アクア実習では、自己保全能力に関する意識の向上、生命の尊さを知ること、さらに海中で行われるマリンスポーツの方法を学科講習および実技演習を通して学ぶことを目的としています。 しかし、本年度は昨年度に引き続き、新型コロナの影響により沖縄県での実習ができなかったため、9月6〜9日に学内実習を行い、36名を3班ずつ2グループ体制で、密を避けるなどの感染症対策を実施の上、実習内容を一部変更し実施しました。
班ごとのチームビルディングでは、4日間の実習を共にする班の メンバーと打ち解けるきっかけとなり、どこか例年よりも仲が深まったようにも感じました。
実技演習では、スノーケルやフィン、マスクを使用した実技と人命救助を行いました。 ダイビングの基礎技術を獲得し、バディと一緒にプールに設置した障害を避けながら潜るなど,「水泳」とは違った、 マリンスポーツの楽しさを学ぶことができたと思います。
人命救助では、「より安全に、より早く救助する」ことをスローガンに、水場での救助法を行いました。 救助の現場では、瞬時に状況判断し、行動できる力が求められます。 水場での救助を想定したロールプレイングゲームでは、それぞれの班で工夫をしながら取り組むことで、救助の大変さと難しさだけではなく、救助の際の連携の方法も学ぶことができたと思います。
講義では、実技との相互性が保てるよう、海洋環境やダイビングに関する基礎知識、一時救命処置や海で起こる怪我への対処法について行いました。 是非、取得した資格を社会に出ても活用してほしいと思います。
最終日のプールイベントでは、チーム対抗で得点を競い、教員・学生一同、大いに盛り上がりました。
本実習を通して、ダイビングに関する基礎知識・技術はもちろん、コロナ禍における実習では、学生の体調管理や消毒の徹底など 感染症対策への意識向上を図りました。
また、班内のリーダーを持ち回りで担当することで、自身の行動に責任を持つことに繋がり、集団生活を通して学ぶことも多かったと思います。 特に、昨年度から遠隔授業ばかりで対面授業を通して友好関係を築くことが困難であった2年生が大半を占める実習のため、学生から「楽しい!」「海でダイビングをしてみたい」という声を聞くと、学内実習でもマリンスポーツの魅力を知ってもらうことができたと思います。 本実習が、コロナ禍における対面での実習を実施していく上での先駆けになれればと思います。